地球温暖化問題
その8:京都議定書の正体
前回はちょっと難しい話になってしまいました。「難しすぎてつまんなかったよ」という方、ごめんなさい。筋道立てて経緯を説明しようとするとああいうふうになってしまいました。今回は出来るだけ簡単になるようにしますね。
さて、すったもんだのあげくに調印された京都議定書ですが、そもそもどんな内容なんでしょうか?超簡単にまとめると、二酸化炭素を減らす目標とその方法が定められています。
削減目標をめぐる議論
京都議定書に定められている削減目標の話に入る前に、いったいどれくらいの二酸化炭素排出量を減らせば地球温暖化を食い止めることが出来るのかについて知っておくと便利です。その3で紹介したカーボンサイクルなどの分析によると、「排出量を今すぐに50〜70%削減し、その後も削減の努力を続ける」ことが必要なのだそうです(IPCCレポート)。これでようやく、二酸化炭素の濃度を一定に保つことが出来るようになります。つまりこれだけ劇的に削減したとしても、二酸化炭素濃度は下がってくれないわけです。
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